スクール案内

■TANGOラボLaPlata名古屋スクールのコンセプト紹介：基本を大切にします。

　アルゼンチンのタンゴダンスの基本とは、立つことと歩くことの２つ。

　現実的な問題ですが、基本レッスンを大切にする教室は意外なほどに少数です。

　レッスンのキーワードは２つ。

　キーワードその１：もっと健康に！

　キーワードその２：もっと本場に近く！

◇もっと健康に！の意味

アルゼンチンのタンゴダンスは「タンゴ・セラピー」と呼ばれる医療効果を記述した論文が発表
されるほど、脳・神経・筋肉などを活性化する作用がある、不思議な？ダンスです。
タンゴにハマってしまう人は「しばらく踊らないと禁断症状が出る麻薬効果もあるかも！」という冗談も。

でも、やみくもに踊っても大きな効果は期待でません。

もっとも大切なのは『立ち姿勢のつくり方』と『タンゴ音楽の合わせ方』です。

立ち姿勢のつくり方により、普段の生活やスポーツでは使うチャンスの少ない筋肉を頻繁に使います。
最近よく言われる、体幹（インナー筋肉）って部分がしっかりと使われ、鍛えられます。

もっとも重要な筋肉は内転筋群と大腰筋です。
体幹を鍛えるってことは大腰筋の位置が大切です。
内転筋群の働きで大腰筋は良い位置をキープします。

通信販売の器具やジムでももちろん鍛えることはできますが、だいたいは結構ツラいです。
そのツラさに負けてしまうと、鍛えたい体幹（インナー筋肉）ではなくてアウター筋肉が動いてしまいます。

まず、体幹（インナー筋肉）を刺激できる立ち姿勢を理解して、
タンゴダンスを踊りながら鍛えるほうが楽に習得していけるんじゃないかな。

だからタンゴ・セラピーで身体機能回復の医療効果が出ているのではないか、と思うんです。

タンゴダンスは、当たり前ですけれどタンゴ音楽に合わせて踊ります。
タンゴ音楽に合わせる、とは、歩くタイミングを音楽に合わせることです。

楽器演奏やカラオケの歌唱力採点を経験した人なら、大きく賛同していただけると思いますが、
音楽に対して正確に身体が反応することって、けっこうムツカシイです。

まず脳ミソが正しい状態を理解して、その上で身体（筋肉）を緻密にコントロールしなければなりません。

タンゴ音楽はとてもシンプルな音楽です。
タンゴダンスもシンプルな動きが多いです。
でもシンプルであるがゆえ、より正確に合わせるのはタイヘン。

音楽に合わせようとすればするほど、脳ミソと筋肉の連動が必要になります。

だからタンゴ・セラピーで脳機能活性化の医療効果が出ているのではないか、と思うんです。

◇もっと本場に近く！の意味

言うまでもなくタンゴの本場はアルゼンチン。日本から見ると地球の真裏。
とりわけ盛んなのは首都のブエノスアイレス。

すでに１３０年ほどの歴史があるとか。

アルゼンチンタンゴダンスには、大きく分けて２種類あります。
ステージタンゴとかショータンゴとか言われる、曲を決めて振付を覚えて人前で披露する踊り方と、
サロンタンゴと言われる、皆が集まるパーティーで次々と流れる曲に対して即興で楽しむ踊り方です。

むかし、私がタンゴダンスを習い始めた頃は、
サロンタンゴはステージタンゴをシンプルにした踊りだから、ステージタンゴの練習をすればサロンタンゴも踊れる。
と言われました。

それは真実ではありませんでした。

寿司とはネタの上にシャリが乗っかっている。　　←ってくらい逆な話でした。

実際は、サロンタンゴが１００年以上の歴史があり、ステージタンゴは３０年ほど。

つまりはサロンタンゴの動きの一部を誇張して派手にしたのがステージタンゴだったんです。

今まで中部地区はステージタンゴが主流で、サロンタンゴを習えるチャンスは極めて極めて少ない地区でした。

アルゼンチンでは、職業としてステージタンゴのダンサーを目指している人はたくさんいます。

でも圧倒的多数の人はサロンタンゴを趣味として楽しんでいます。

というわけで、できるだけ本場に近いサロンタンゴを踊れるような練習方法に特化しています。

最近は上記と同様の内容を記載するタンゴダンス教室が増えてまいりました。
実物から大きくゆがんでいた日本式タンゴから、アルゼンチンタンゴに変化している証拠ですね。

でもホームページや告知チラシ等にはちゃんと書かれているのに、実際の教室のレッスンでは基礎練習が
やたらに短時間だったり、質問しても納得できる詳しい説明がなかったりする指導者が多いらしいです。

うむむむむ、、、。